『グッときてしまった』

先日の通し稽古。
久しぶりに役者の舞台姿を見て『グッと来てしまった。』
『グッときてしまった』という言葉で表現した訳は、僕は普段スタッフとして前から役者やダンサー.シンガーを見て、それに対して頭を働かせてダメ出しをします。

ただごく稀に目の前の出来事に感情が揺さぶられて頭があまり働かなくなる事があります。

いわゆる『グッときてしまった』というやつだ。

その状態が通し稽古中に何度か訪れた。
僕の心のbeatを速くさせ、作品の中にシンクロさせていくのだ。

それは絵画を見ていたらその絵しか見れなくなり、やがて目の前の情報が絵画のみになっていき本来の目的を捻じ曲げられる感覚だ。

通し稽古終わりにプロデューサーの言葉で『人生は短い、だからこそ1分1秒注ぎ込んで全力で立ち向かう』
言葉の意味合いとしてはこの様な事をおっしゃっていました。
確かにこの通し稽古、役者全員がその場で生きていて嵐を起こしていた。

その嵐に飲まれそうになってる自分がいた。
いや、実際に一回飲まれた。
感情が爆発しそうになる事を抑え、『スタッフとして』という、どこまでが言葉の境界線か分からないものにしがみつき必死で稽古を見ていた。

言葉で伝えきれない凄い通し稽古でした。

この速くなった鼓動をガソリンにして引き続きbackbeatで頑張っていきたいと思った！！

しゃ！

これからも1分1秒注ぎ込むぞ！

Top op top！！！

振付師、演出家

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ミュージカル、歌劇、フィギュアスケート、映像CMなどの振付師として活動しながら自身もコンサートやショーの演出家でもある。 現役のjazz dancer、ミュージカル俳優である経験を活かし宝塚歌劇団で現役生へのダンス指導や国内各地でワークショップを開催している。